こんにちわんこ。
今回の記事は

くま先生のブログをリンクさせてもらったんだよ、のタルです。germanmed こと「くま先生」は
おドイツで医学を勉強され、
いろいろな病院でお仕事をなさり経験を積んで
今年いよいよ家庭医として開業なさいます。
そのくま先生が
コロナウィルスについて
その恐ろしさと注意事項を
とてもとても分かりやすく説明してくださっているのでお許しを得てリンクさせていただきました。
クリックでくま先生のブログへ飛びます→
黒い森の白いくまさん・コロナのこと 以下ほぼ全文です。(色付け強調はぐーママことphary )
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先日、スカイプ会議で、
中国、フランス、イタリア、イギリスの医師の状況報告を聞き、
色々と感じる事があったので、この場で少しシェアします。
まず、感染者数については、巷で言われている通り、
そもそも検査をしなければ、感染者は見つからない訳で、
どれだけ検査をするか、しないかで、大幅に変わってきます。
検査基準は国によっても、また日々方針が変わる事もあり、
国同士の比較はとても難しいし、
新しい感染者数が伸びないから大丈夫という訳でもない。
一番恐ろしいのは、医療崩壊。
感染者の8割は軽症で済むと言っても、
5%は重篤となり、各々3-4週間のICU治療が必要になると考えられている。
国民の6ー7割が罹患するんじゃないかという予想が当たるとして、
その5%を1か月間治療できるICUのキャパを持つ国など、どこにもない。
キャパが足りなければ、どうなるか。
より健康で若い人が優先でICUに入り、
高齢者や、若くても持病のある人は、ICUに入れて貰えずに見殺しとなる。
それが国によっては65歳(いや、それ、若いよ!)という基準だったり、
それでも飽和してしまえば、更に限度年齢を下げるしかない。
そのうちに55歳までとか、なるかも知れないという声もある。
恐ろしい事に、無症状のキャリアーが市中でバラマキまくると、
それが連鎖し、たったの1、2日の間に爆発的に感染者が増える事があり、
今迄ガラガラだった病院が、あっと言う間に飽和してしまう。
医療崩壊すると、持病の治療を満足に受けられない人が出てきて、
コロナ以外での病死者も多くなる。
移動・外出制限は、その医療崩壊を防ぐためであって、
それが緩い国は、いつ感染者の爆発が出るか、非常に危うい。
一旦その爆発が起きてしまうと、どんどん増えて、もう止まらない。
なので、「禁止されていない事は平気」の白黒ではなく、
グレーゾーンを限りなく白に近づけていく事が大事。
例えば3名以上は集まるのを禁止されているけれど、
2名は許可されているから平気、とか、
近い親族は例外として認められているからいい、とかではなく、
本当に必要な事以外は、自主的に避ける。
飛沫粒子は比較的軽く、3時間位も空中に漂っているらしく、
物の表面に付着したウィルスは72時間は生存できるとか、
もっと長くて5日まで位という説もある。
ただ、ごく普通の換気、手洗い、洗濯なども、かなり有効。
アルコール消毒も有効だし、
ノロなどに較べたら、扱いは簡単という印象を受けた。
「8割が軽症で済むのだから、健康で若い私は罹っても平気」ではなく、
キャリアーになってばらまかない事が、一番大事。
自分が怖いから予防するとか、
自分が平気だから予防しないとかではなく、
社会のために予防して、医療崩壊を防ごうという話し。
中国の事を内心馬鹿にして、うちは違うと思っている人もいそうだけれど、
中国にはSARSの経験があるためスキルがあり、
個人の行動も管理されているので、規制をかけやすく、
危険地域に医療者が足りなければ、命令してチームを送り込める。
そんな国がガチガチの規制をしても8週間かかったのだ、
という事を心しなければ。***************************************
お分かりになりましたか?
前のブログにも書きましたが、
コロナウイルスが徘徊しているわけではなく、
人がコロナウイルスを運んでいるのです。
中国以外の国に感染が広まったのは
春節(で何万という中国の方々が世界各国に旅行した)の後、
北海道の感染者が多くなったのは
札幌雪まつりの後、
ヨーロッパの感染者が爆発的に多くなったのは
カーニバルの後、
ということを考えてみれば、
この時期人と人が接触・接近することがいかに危ないことか一目瞭然でしょう。
今回日本で行われた何とか言う大規模イベントなんて
主催者も参加者も
みんな正気の沙汰とは思えません。
日本は
自粛疲れですって?今はヨーロッパに比べて感染者が少ないかもしれませんが、
くま先生がお書きになったように
一旦始まってしまったら
あっという間にヨーロッパのようにコロナ禍に飲み込まれてしまうんですよ。
そうなってからでは遅いんですよ。
ドイツから今の日本を見ていると歯がゆくて仕方ありません。(←ドイツにも規則を守らない人はたくさんいますけど、大半の人は外出禁止令に従っています)
どうしてこんなにのんびりしていられるんですか?
3・11のときに
もう日本はこのまま滅びてしまうのではないかと
胸がつぶれるような気持で毎日を過ごしましたが、
もう二度とそんな思いはしたくはないんです。
あの時に比べたら
ただ家にいるだけでいいのですから
ずっと楽で簡単じゃありませんか。
これは
ウィルスと人類の戦争なんです。
経済がどうのこうのって言いますけど、
その経済を回す人がいなくなったら元も子もないじゃありませんか?
爆弾などの恐ろしい兵器で
否応なしに命を奪われる人と人との戦争と違って
この戦争は家に籠ってじっとしていれば
自分も他の人も助かるんです。
げんざぶー子さんのブログ記事にあったイタリアの90歳のおばあちゃまの言葉、

「皆、今の状態を戦争だというけれど、
旦那が兵士に取られるわけでも、
妻が看護婦として強制労働をするわけでもない。
食べ物はあるし、
子供はおもちゃやゲームで遊びたい放題。
親だってソファーに横たわってテレビを見てだらだらしているだけでしょう。
喧嘩をしないで余暇をもっと楽しみなさい!!
もっともじゃないですか?
多少毎日の食事が貧しくなろうと
毎日家に籠って退屈で退屈で仕方がなくても
子供たちが家の中で大騒ぎしても
同居していない家族としばらく会えなくても、
収入が減っても、
命(自分のも他人のも)が危険にさらされることを思えば
どんなことだって我慢できるでしょう!
日本にはこういうことを規制する法律がないから
自粛・要請という国民の自主性に任せた強制力のない言い方になってますが、
みんなで実行すべきです。
私がこんなことを書くのはおこがましいですが
皆さん、どうか、
もっと深刻に考えてください。そしてよく考えて行動してください。
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タグ : コロナウィルスコロナ注意事項一番恐ろしいのは、医療崩壊無症状のキャリアキャリアーになってばらまかない事が一番大事社会のために予防して医療崩壊を防ごうコロナウイルスが徘徊しているわけではなく、人がコロナウイルスを運んでいるウィルスと人類の戦い真剣に考える
フランスではイタリアで医療崩壊が起こっている時に「フランスは大丈夫。ベッドは○○床、集中治療室は完備」等々を語っていて「フランスは国を封鎖するのではなく、感染した人を治していきます」と言っていました。でも実際はくま先生のお話の通り、「その5%を1カ月治療できるICUを持つ国などどこにもない」でした。今患者の1/3が60歳までになったんです。そしてトリアージをしているんです。
なので私達に出来る事は「出かけないこと」ですね。