せっかく早目に夏布団を出したというのに
また夜少し涼しくなって、
毛布を一枚その上にかけている
冷え性のpharyです。
末っ子は一年中夏布団を使っているっていうのにね。
ええ、この子は普通のお布団をかけると
汗が出るほど暑くて眠れないという
天然湯たんぽな子なんです。
さて今日は
この末っ子とのヴェネツィア旅行二日目、
オプシュナルツァーでパドヴァに行ったことを書きます。
続きを読むから入ってください。
ア、その前に
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オプショナルツァーといっても
単にそこまでバスで運んでくれるというだけで、
観光案内してくれるわけでもなんでもない、
完全フリーの一日だったんですケドね。
ホラ、
ガイドブックと旅行会話集を
忘れてきちゃってるじゃないですか。
でもって、添乗員のカイ君、
無料のおトイレとか、
お買い得のスーパーなんかの情報は提供してくれるけど、
見所の説明なんかはほとんどしてくれません。
バスを降りたら、
「じゃ、〇時にここに集合ね。」
で、あとは
放り出されるわけですよ。
実は彼、
このツァーに
彼女同伴。
この放り出しは
格安ツァーだから仕方がないのか?
それとも
彼女と楽しみたいがタメの
カイ君の怠慢行為なのか?
私は後者だとにらんでいるんですけど。
だって、ネットで見たときは
Stadtfuehrung(町の観光案内)付って
書いてあったような気がするんだもの。
彼も一応ヴェネツィアではしてくれたんですよ。
かるーくね、メモ見ながら。
でも、、、、
あれっぽっち?
それがStadtfuehrungなの?
ついでに書くと、
バスの運転手さんも
奥さん(らしき人)と子供づれ。
みんなをバスから降ろすと
3人でどこかに行っちゃうんです。
なんなのよ、これって?
オプショナルツァー最初の町パドヴァでは
バスを降りた後連れて行かれたのが
聖アントニオ教会。

カイ君は
「聖アントニオの
棺は教会を入って左側にあるからね。
じゃ、11時30にここに集合だよ。」
とだけ言って
彼女と二人、どこかに行ってしまいました。
私と末っ子は
聖アントニオがどんな人かも分からないまま、
とにかく教会の中に、、、。
とにかく棺を見に、、。
こちらの教会って、
よく、聖人だとか、
修道院長だとかの遺体を教会内に安置するんですよね。
壁に大理石で作った棺が置いてあったり、
床に埋めてその上の床石に名前とかが彫ってあったり。
(これってお墓ですよね。知らないでその上を歩いてしまったりするとなんかバチが当たりそうなんですけど、いいんでしょうか?)
で、聖アントニオ様の場合は、、、
ワッ、すごい行列!
こんなにたくさんの人が詣でる聖アントニオ様って、、、
ナニモノ?
皆さん、棺に手を当てて、目を閉じ、何かを祈っていらっしゃる。
見れば、棺の周りにはたくさんの子供や赤ちゃんのおさしんと
おびただしい数のカードが、、、。
それがみんな病気っぽかったり、松葉杖をついていたり、、、
中には生命維持装置につながれている子も、、、。
で、カードの中に「グラツィエ」とか「サンキュー」とか書いてあるところを見ると、
みんな聖アントニオ様のおかげで病気が治ったりしたらしい。
フウン、
霊験あらたかな方なのね。
子供のおさしんが多いところを見ると
特に子供を守ってくれる方らしい、、、。
で、もっと奥に進むと、
イタリア語と英語の説明しかないけど
どうやら聖アントニオ様の遺品を展示しているみたい。
いろいろ見ているうちに、
立派なガラスのケースの
ちょうど真ん中に置いてある
大きなワイングラスのようなものの中に変なものが、、、
イーッ!、あれって
人間の下顎の骨じゃない?
英語の説明を読むと
ナンタラカンタラtongueドータラコータラ、、、
tongueって「舌」って言う意味だよね。
なんでこんなところに舌だけ後生大事に飾ってあるの?
?????と思ったまま、教会の脇の中庭っぽいところに出ました。
そこには
聖アントニオ様の銅像が、、、

これ、初め見たとき
子供をブン投げているのかと思っちゃいました。
そう見えません?
この聖アントニオ様の格好を見ると、
頭は河童カット、
ベルトの代わりに綱。
フウン、フランツィスコ派修道会の方だったのね。
さまざまな????を持ったまま、
集合時間になったのでバスへ。
で、カイ君にきいてみました。
「あそこに聖アントニオの舌が安置されていたけど、
何か意味とかいわれがあるの?」
「エッ、そんなのあったの?
僕知らなかった。ここにパドヴァのパンフレットがあるから読んでみて。
書いてあるかもしれないよ。」
、、、、あんたねー、一応添乗員なんだから、
あんなに人がお参りしている聖人のことぐらい
ちょっと頭に入れて置けば?
ブツブツ、、、
ドイツ語読むのめんどくさいなー。
と思いつつ読んでみれば、
この聖アントニオ様という方はとてもお説教がお上手だったんですって。
聖フランチェスコは小鳥にお説教したといいますが、
聖アントニオ様はナント魚に説教したんだそうです。
というか、あまり説教がお上手だったので、
魚までも耳を傾けたらしいです。
(魚に耳はないという突っ込みはなし。)
彼が亡くなって遺体を例のごとく安置したんですが、
不思議なことにその舌と声帯だけはいつまでも生きていたときのようにみずみずしく弾力もあったので、遺体から離して(←遺体冒涜にならないのか?)あのように飾ったのだそうです。
以上ものすごい意訳。
へぇ、じゃ、舌の入っていた容器の脇のほうにあった
別のガラスの容器には
声帯が入っていたんだ。
なんかキモイワ。
でもって、この奇跡のおかげで
パドヴァに巡礼がどっと集まり、
お布施もいっぱい。
そしてこんな立派な教会が建ちましたとさ。
メデタシメデタシ。
んー、pharyは不信心者だからかしら、
ナントなーく、
「うまく
お金儲けしちゃったわね。
こんないいアイディア、
当時の修道院長さんあたりが考えたのかしら?」
などと不届きなことを思っちゃいました。
だぁーってねぇ、
ありえます?
それにガラス越しだったけど、
あの下顎の骨みたいなやつ、
「生きていたときのようにみずみずしく」
なんて見えなかったもの。
ミイラみたいに茶色くなっていたし。
こんな罰当たりなことを考えるママリンは
死んじゃったら地獄行きかな?そうかも、、、

末っ子は無邪気に
「私の子供が生まれたらここに一緒にお参りに来よう。
そしたらその子は元気に育つよね。」
なんて言ってるのにねぇ。
聖アントニオの奇跡、
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テーマ : ドイツ生活 - ジャンル : 海外情報
子供の方に顔を向けて視線を送っていればそんな風には見えないと思いますが下の方を向いていらっしゃるので今にもぐーママさんに叩き付けそうな・・・
しかし添乗員さんも運転手さんもちゃっかりしていますね
まぁ運転手さんの家族が一緒なら安全運転してくれるでしょう
でも彼女連れの添乗員は職務怠慢ですね
お嬢ちゃまとの二人旅は楽しそうでうらやましいです。